産業キャリア教育プログラム~授業紹介~

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情報メディア産業技術論3

【技術論3】KDDI 第4回「通信網とトラヒックの確保」「次世代インフラ技術への展望(最近のトピック)」

講師:KDDI株式会社 濱井龍明氏

 授業の最初に、今のホットニュースとして、岩手・宮城内陸沖地震における携帯電話による災害伝言サービスの活用と問題点についてのお話を伺いました。災害伝言サービスは、阪神・淡路大震災のときから重要なサービスとして注目されています。ただし、携帯の災害伝言サービスは携帯通信各社が別個に提供しているため、被災した友人が契約している携帯通信会社がわからないときなどは、複雑になり、高齢者には使いにくいといった問題点が指摘されています。

 さて、本日の本題のテーマは2つあります。1つは、「通信網とトラヒックの確保」です。
1.ネットワーク構成
2.通信サービスの段階
3.非常時における通信確保のための方策
4.「災害時優先電話」の基準について
5.ケーススタディ
6.災害時の情報ネットワークの役割

 もう1つは、「次世代インフラ技術への展望(最近のトピック)」です。
1.はじめに
2.次世代無線インフラ技術
3.次世代光インフラ技術
4.NGN(次世代ネットワーク)
5.おわりに

 最後に、先週とは別のユビキタス社会を描いたビデオを見ました。


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【技術論3】KDDI 第3回「ユビキタスネット社会におけるネットワーク技術の応用」

講師:KDDI株式会社 濱井龍明氏

1. ユビキタスネットワークについて
2. ユビキタスネットワークの研究開発
3. アドホックネットワーク技術の展望と課題
4. ユビキタス・アドホック関連研究取り組み紹介
5. おわりに


1.ユビキタスネットワークについて

1970年代は人がCPUの周囲に群がる時代でした。1980年代には小型化が進み、1990年代には卓上できるまでのサイズダウンが実現しました。2000年代にはモバイルが進行しました。2010年代に向けては、ウェアラブルとユビキタスがキーワードになってきました(ユビキタス・コンピューティングという言葉自体は1990年代頃から用いられていましたが、本格的に研究されるようになったのは比較的最近です)。身につけられるコンピュータ、CPUが人に群がる時代、といわれています。もっとも、現時点ではまだ研究段階です。しかし、30年間の技術進歩は目覚しく、ダウンサイジングと価格破壊、商品の普及が急速に進みました。時計など他の技術が進歩するにつれて当然のごとく身に付けられ、周囲にあるのが普通になっていたように、情報通信技術も普遍的になっていく可能性があります。

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【技術論3】KDDI 第2回「携帯電話付加サービス(位置情報サービス)」

講師:KDDI株式会社 濱井龍明氏

本日は携帯電話位置特定(gpsOne)について、その技術はどのようなものなのか、どのようなサービスが提供されているのか、これからどのようなサービスが生み出されていくのかをご解説いただきました。

1.携帯電話位置特定(gpsOne)とは
2.携帯電話位置特定(gpsOne)を利用したサービス
3.GPS複合サービス(将来)


1.携帯電話位置特定(gpsOne)とは

cdmaOne/cdma2000方式の特徴を活用した携帯電話の位置情報提供機能を携帯電話位置特定(gpsOne)と言います。アメリカのQualcomm社がcdmaOne通信チップ上にGPS機能を実現したのがはじまりです。日本では、auがeznavigationを2001年12月より開始しました。

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【技術論3】KDDI 第1回「電気通信技術の発展史概要」

講師:KDDI株式会社 濱井龍明氏

本日から、KDDIの濱井先生による講義がはじまりました。初回は電子通信技術の発展ということで、歴史的変革から電気通信の発展まで、物理の授業などで習ったことのある法則や技術と電気通信の発展の関連についてお話いただきました。

1. はじめに 電気通信技術の歴史的変革
2. 電気・磁気の発展
3. 電信・電話の発展
4. テレビの発展
5. エレクトロニクスの発展
6. コンピュータの発展
7. 情報通信技術概論
8. 日本の電気通信の発展
9. おわりに

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【技術論3】日立製作所 第3回「社会の情報化2」

講師:株式会社日立製作所 システム開発研究所 本間弘一氏

本日は前回の本間先生の講義の続きです。講義の前に出席・感想カードに記載されていた質問に関しての回答を下さいました。その一部を記しておきます。

 質問1 研究所といっても、SEの仕事と大きく変わらないのですか
 回答1 前回は企業情報システムの構築のケースを紹介してきたので、SEよりの仕事を多く紹介したが、研究よりの仕事も多い。

企業システムに向けたコンセプト研究の例として、『自律分散コンセプト』を紹介していただきました。これはマイクロコンピュータ出現により、分散システムの普及を予測し、理想の分散システムのコンセプトです。生物に見られる自律分散的振る舞いを模倣し、自律した複数の個がお互いに自律性を保ちつつ行動し、場を通じて大域的秩序を形成し、全体として制御や管理を行うようにしようというのが趣旨です。システムが常に、成長し、何時でもどこかで保守や拡張、更新が行われているようにするために、1つ1つが自律したシステムでありながら、分担作業を行うようにするというものです。
このコンセプトは、生物界の個体と群れの関係をヒントにして生まれました。蟻一匹でも自律したシステムですが、遺伝子同一で、機能を分担、共同作業で群れ(コロニーシステム)として活動しています。管理者はいないので、命令されて動いているわけではない。それにもかかわらず、全体としての共同作業は継続して行うことが可能です。これは、細胞と個体の関係でも言えます。細胞一個でも自律したシステムですが、全体として一つの機能を担っています。ヒドラは切断しても再生し、細胞を乖離しても無秩序集合体から再生していきます。

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【技術論3】日立製作所 第2回「社会の情報化」

講師:株式会社日立製作所 システム開発研究所 本間弘一氏

本日の講師の本間先生は、前回の舩橋先生と同じく、日立製作所システム開発研究所に所属されています。20年間システム開発の現場に近いところで研究開発に携わりながら社会の情報化の進展を見つめてこられました。本日は、その20年間のご勤務における豊かな経験を交えながら、如何に社会が情報化していったのか、今現在進行中のユビキタス社会とはどのようなものなのか、実際に技術はどこまで進化して、何がまだ課題なのかを御教授いただきました。その一部を掲載いたします。

1. 情報化とは何か
2. 企業情報システムの変遷
3. ユビキタス情報化社会へ
4. システムが普及する時、しない時

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