経営システム工学科とは?

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指導要領・教育方針

経営システム工学科の内容と教育方針

経営システム工学科では、人、資金、設備、情報などの経営資源を、社会および環境も考慮に入れた全体的・客観的な視点から捉え、システム思考や情報技術を含めた工学的手法の適用を通して、組織の運営の最適化及び効率化をはかるための方法論を学びます。これによって、問題を自ら発見し、解決できる能力を身につけることがねらいです。

もう少し具体的に言えば、経営システム工学科における4年間の学習を通して身につけてほしい能力、理解して欲しいことは以下の通りです。

  • (A)グローバルな視点に立って多面的に物事を考えることのできる能力とそのために必要な素養
  • (B)数学、自然科学および情報技術に関する基礎知識とそれらを応用できる能力
  • (C)経営工学、数理システム工学、応用情報システム等の専門技術に関する知識とそれらを適用し組織・社会が直面する現実の問題を解決できる能力
  • (D)種々の科学、技術および情報を横断的に活用して社会のニーズを満たすものを作り上げる力
  • (E)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解
  • (F)日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および 国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
  • (G)自主的、継続的に学習できる能力
  • (H)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

(A)の「グローバルな視点」とは、特定の個人や組織だけでなく、他の人・組織、引いては社会の立場に立つこと、現在だけで無く将来どうなるかを考えること、工学的・技術的な側面からだけでなく人文・社会科学的な側面からものごとを捉えることなどを意味しています。また、(B)は、具体的には、数学、化学、物理、情報リテラシーなどに関する知識とそれらを、(C)や(D)の能力を学習・発揮する上で使えるようになることを指します。

(C)は、品質、量・納期、コストなどの経営要素およびその管理に関する知識、データを計画的に収集し解析できる能力、現象をモデル化し最適解を求める能力、情報システムおよびその設計・生産に関する知識などを身につけ、それらを現実の問題に応用できるようになることを意味しています。また、(D)は、システム思考・目的指向の考え方で現実の組織・社会を観察・理解し、そこにどのようなニーズがあるかを発見できるようになること、他の技術者と協力しながら、(C)の能力を駆使し、その実現のために必要な製品・プロセス・システムを提案できるようになることを指します。

(E)は、技術が社会の安全や地球環境へ与える影響を理解し、技術に携わる者としての自覚を持って不正なことを行わないこと、不正に対して厳然とした態度・行動が取れるようになることを指します。また、(F)は、例えば、技術報告書をまとめ、発表できるようになること、問題や解決策について他の人と議論できるようになることであり、(G)は、例えば、専門に関する本や論文を自分で読んで学べるようになることです。最後の(H)については、予め行わなければならないこと・そのために必要な時間を見積もり、計画的にものごとを進めることができるようになることだと考えてください。

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