JSQC TQM基礎講座 第1回演習
このページでは 4月23日(土)に開催された、(社)日本品質管理学会 TQM基礎講座 第1回「 TQMのフレームワークと基本原則」で行った演習の各グループの回答(一部修正)およびコメントを掲載してあります。
TQMとは、組織が提供している製品・サービスに対する顧客のニーズおよび組織のおかれている経営環境(技術力、人的・物的資源、競合相手等)を理解し、それぞれの状況に適した経営を実現するための戦略的・全組織的な取り組みです。このような活動を評価するためには、@顧客志向の取り組みになっているか、A目的志向の取り組みになっているか、B科学的・論理的な取り組みになっているか、という視点から活動とその結果、両者のつながり、活動間のつながりを見ることが必要です。問題と感じる場面に遭遇した場合、そのことのみを取り上げて指摘を行おうとするのは適切ではありません。TQMのフレームワークと原則を理解した上で、(a)遭遇した場面の結果としてどのような悪さが生じるのか、(b)そのような悪さを防ぐために必要な一連のプロセスはなにかを考え、それらの実情を確認することで問題点を明確にすることができます。
場面1 組織の目標が抽象的に書かれている、あるいは具体的な数値目標が設定されているが、その値を見ると昨年の実績値とほとんど同じになっている。
第7グループの回答
第8グループの回答
第10グループの回答
場面3 組織の目標を見ると顧客ニーズにかかわるような目標が設定されていない。
場面4 組織の目標を見ると品質、コスト、納期、安全、従業員満足等にかかわるものが網羅的にあがっている。
場面5 ある部門の目標を見ると組織の目標と同じになっている。
場面9 組織のパフォーマンスに重要な影響を与えると思われるプロセス・作業に規定している文書が抽象的なものになっている。
場面13 発生した異常について異常報告書を作成し対策を取っているが、その内容を見ると当該の製品・サービスにかかわるものが殆どであり、類似の製品・サービスに対する水平展開や仕事のしくみに対する再発防止はほとんど行われていない。
場面14 高度の技能を要する作業について、手順書は作成されているが、資格認定や定期的な訓練が行われていない。
場面17 工程能力が十分あるにも関わらず全数検査を行っている。